2、壁を塗ります。
大半の外壁色は、透明水彩のバーミリオン・カドミオレンジ・セピア・ニュートラルチントにポスターカラーの白を混ぜて作ることができます。
できれば8本の筆で菊皿に8段階の明るさで作製。
8・7・6は正面の明るい色、5・4・3は側面の暗い色、2・1は影です。
色サンプルを並べて見た場合5番位が当てはまるでしょう(白に近い色は別)。
注意したいのは後でタイル目地を引くとかなり暗くなるので(特に正面側)、1段階明るい色で塗ります。
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まず正面から。
マスキングは使わず四隅と窓の輪郭を小筆で縁取った後、端から一気に塗ります。
手前からでも奥からでも構いません。
色の変わり目は空の時と同様、後からの筆で前の色を少しすくい、混ぜるように重ねます。
窓や側面にはみ出しても大丈夫ですが、空側には注意。
最後の色が乾いてムラがあればエアブラシで吹いて目立たなくします。
また、片手でドライヤーを当てながら水で薄めた同色を平筆で均すようにのせる、という裏技もあります。
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側面も同様に塗ります。正面とのコントラストが強いかなと感じる位に(特に後から目地をひく場合)。
絵の具で消えた線をE1ホルダー芯で引き形状を回復。
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だきを深めに塗ります。面積が狭いのでコントラストはさらに高めに。
窓の上にあたる所は側面より暗く、影より明るく。
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影を入れて最後に溝引きで明るい色(ハイライト)を出隅に引く。
昔は吹付け仕上げが多かったそうで、これで壁が完成なら楽だったでしょうね。
しかし、タイル仕上げが増えて横目地を描くのに加え縦目地も入れることが多くなりました。
タイル目地はしんどいです。

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