「作品の画像」―「住宅」 ―No.95についてです。
このパースにある住宅は存在しません。が、背後の崖のモデルはあります。

10年以上前に受けた、神奈川県某市の高齢者福祉施設の完成予想図。
それが切り立った崖の下に建つ予定で、隣には霊園の計画がありました。
もし崖が崩れて施設が埋まったら隣の霊園と一体化・・不謹慎な想像が頭をよぎりましたが、もちろんそんな事は無く、施設は今に至るまで無事です。

地球のダイナミックな地殻変動を思い起こさせる崖!(人間が削り取ったのですけど)が大変印象に残り、住宅を配して作ったのがこのサンプルパースです。
kamo
手前の、本当は小川なのをうんと広げて鴨の親子を泳がせ(とりぱ〇が好きです)、遠くに渡り鳥を飛ばして遊んでみました。
白鳥のはずが鶴になってしまいましたが。
turu ここにはなぜか縁があって、施設のできる前、同業者の知人が公園化計画の予想図を描きました。
施設完成後、隣の霊園工事の予想図も知人が受け、依頼されて一部私が作成しました。
さらに後、私のパースの師匠である種橋重次氏がその霊園に眠ることとなったのです。

墓参りの際にはこの崖の前を必ず通るのですが、それ自体が師の墓碑のようでもあり、どう頑張っても超える事のできない壁にも見えるのです。合掌。