パースで建物を描く方向を決める時、①図のように決めることが多いのですが、
色々な理由で②図が良いとなった場合、奥行きが狭く感じます。
こんな時は③図のように奥行き方向を伸ばして建物のイメージに近づけることが多く、これをデフォルメと呼んでいます。
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手描きで作図をしていた頃は平面図を変倍コピーしたり、側面(奥行方向)だけ切って拡大して貼り合せたりと、面倒な作業でした。
パソコンで3D形状を作るようになってからは、自由に建物の比率を変える事ができて便利です。
③は単純に奥行きを実際の1.25倍(見た目ではなく)にしたので、右側の庇や前面道路巾も伸びています。
建物の正面側に回るほど側面は狭く見え、デフォルメも強くします。
④は奥行きを2倍にしたものですが、違和感は感じません。
またこちらは左面のみを拡大したので、庇や前面道路はデフォルメ前と同じです。
マンション広告用パースをよく描いていた頃は、ボリュームを大きく見せるため、目一杯デフォルメすることを求められました。
最大で奥行きを3倍にしたことがあります。
誇大広告では?と思わなくもありませんが、段々慣れたというか、良心が麻痺したというか・・。
でも、人は脳で見ているので図法で作った形は近似値にすぎないのです。
こう開き直ることができれば、あなたもりっぱなデフォルメーター!